笑説は事実より喜なりブログ

饒舌な情熱的な笑説家。アイデアは頭の中に腐るほどあるがそれをアウトプットしないまま全てを腐らせてしまうため結果的に何も思いついてない僕のブログです。

占いに何かを決められたくない話 ~前篇~

こんばんわ。前園さんが今でも頑張って禁酒してることなんて誰も気にしてないことを気にしている、僕です。

前園さん、あんたもう許されてますよ。てか誰も覚えていませんよ。

とにかく養命酒から始めましょうね。

ということでいきなりなんですが、僕もそろそろ禁酒しようかと思ってます。

なぜかというと、もうすぐ待望の第一子が産まれる予定なんです。

宝石みたいな可愛い女の子が産まれる予定なんです。

だから何かあった時のためにすーぐ動けるように禁酒を始めようかと。

らしくないですが、奥様に頼まれたのでやりますよ。

だってね、もうね、遂にですよ遂に!いよいよですよいよいよ!

禁酒の方じゃないよ!可愛い子供の誕生がですよ!

いやー待った。ハチ公くらい待った。

35年間もこの感動を味わうために待ちに待った甲斐があった。

満を持して、まもなく100年に一人の絶世の美女が登場です!


で、ですね。

僕は前々から友人たちに宣言してることがあるんです。

自分より先に結婚をして親となった友人たちを見て、「こんなん絶対俺はないわ~」と言ってたことが2つあるんです。

 

ひとつは、「子どもを溺愛しないこと」。

 

これはですね、まだ産まれてないからわからないですが、ぶっちゃけ早くも危うい予感がしております。

ビシビシそんな予感がしています。避けられてるかもしれない予感に気づいた工藤静香の気持ちがわかりました。

それとなく感じてますもん。

いま現在、エコー写真を見てるだけで可愛い連呼してますもん。

産まれた瞬間、一晩中泣いてる子供みて気づきそうです。

友達なんかじゃないという思いに気づいて速攻で皆に土下座しそうです。

まーこれは仕方ないとして、あともう一つ。

 

それは「名前決めるのに姓名占いとか信じないこと」。

 

これについては、本当にしないつもりです。

おそらく多くの人は、自分の子供の名前を決める時に「姓名占い」してると思うんですよ。画数とか気にして。

俺はね、本当に嫌いなんですよ。

姓名占いというか占いに頼るのが嫌いなんです。

第三者の占いなんかで人生を決められたくないって話なんです。

例えばもし姓名占いで史上最高の運勢の名前を決められた人。

そいつは何もしないで必ず幸せになれるんですか?

無理無理無理。なれるわけないでしょ。

人生は厳しいんです。頑張っても頑張っても努力が報われないことがあるんです。

なのに、名前だけが最強の運勢ってだけで最高な人生歩めるわけがない。

結局、自分の力ですからね。

逆に凶悪犯罪者の名前を調べてみて、最高の運勢の人は一人もいないのかって話にもなりますしね。

とにかく占いが大嫌い。特に姓名占いが。

そして、僕がここまで占い嫌いなのにも実は理由もあるんです。

 

たしか15歳位の時でした。

「あなたの寿命を教えます」って占いみたいなのがゲームセンターにありました。

やったんですよ。なんか名前とか生年月日とか出身地とか好きなスポーツと入力して。

完全な個人情報と四択テストみたいなのを回答したら結果が出てきたんです。

僕の寿命が出てきたんです。

 

そこに書かれていたのは「17歳 突然死」。

 

おいおいおい。

ふざけんなって。

あと二年じゃねーか。

短命すぎだろーが。

ゲームを楽しみにきた少年のテンションを地獄に突き落とすな。

そもそも四択テストの内容は心理テストみたいなやつだったのに、選んだら上に表示されてた格闘ゲームの時にある自分のライフみたいなのが減っていってたし。

 

いやいやいや、心理テストに不正解とかねーだろ!!

 

と叫んだけど、なんか面白かったからその結果をプリントされた紙を家に持って帰ったら、それを見た母ちゃんが「なんやこれー!ふざけんなー!息子の寿命勝手に決めんなー!すぐ燃やせ―!」と叫びながら明智光秀ばりに燃やしてた出来事がある。

 

そりゃ占いが嫌いになるでしょ。

てかまだ生きてるし。めっちゃ生きてるし。

 

そしてもう一つ、占いが嫌いになる出来事がありまして。

結構最近の話なんですが、中学校の同級生がラーメン屋をやるってなりまして。

看板商品がつけ麺なんですが、中でも特にお薦めする自慢の逸品が「辛つけ麺」ということでした。

商品には自信があるんだけど、良い店名が思いつかないので考えてくれないかと頼まれました。

Mr.パンチラインの異名を持つ天才ライターである僕は、友達の頼みに全力で応えることにした。

何日も何日も、無償で色々インパクトのある店名を本気で考えたんです。

 

①黒船らーめん発電所
黒船が来航した時のような衝撃を受ける新しいラーメンを出すこと。
「来航」も「雷光」とひねって稲妻が走るようなインパクトを与えろと。
まー本人が好きだったBUDDHA BRANDの「人間発電所」から引用したんだけど。

 

②ホームベース
自分が生まれ育った地元の一角に小さな店を出すので、この「HOME」に「BASE」を構えるということで。
まー本人もずっと野球部だったし、何より顔の形がホームベースにそっくりなんで。

 

③麺や 狂軒(きょうけん)
狂ったように美味いラーメンを出す店という意味を込めて。
まー本人が中学校の時に狂犬病の犬に死ぬほど追いかけられた光景が忘れられないから。

 

等々、その全てに深イイ意味が込めて考えたんだけど、僕が自身をもって揚げた案がこれだ。

 

 

「麺や逆鱗(げきりん)」

 


【逆鱗(げきりん)とは】
伝説上の神獣である「竜(龍)」の81枚の鱗(うろこ)のうち、あごの下に1枚だけ逆さに生えるとされる鱗のことをいう。

【由来と概要】

「竜」は、元来人間に危害を与えることはないが、喉元の「逆鱗」に触れられることを非常に嫌うため、これに触られた場合には激昂し、触れた者を即座に殺すとされた。
このため、「逆鱗」は触れてはならないものを表現する言葉となり、帝王(主君)の激怒を呼ぶような行為を指して、「逆鱗に嬰(ふ)れる」と比喩表現された。

 

 

これが逆鱗の由来だから、意味としては「逆鱗に触れる」ということは縁起がいいものではないから普通はつけないかもしれない。

でもちょっと待ってほしい。そもそも普通って何よ。

イチロー振り子打法やってた時なんて「こんなふざけた打ち方する奴なんか試合に出すか」と非難されまくったらしい。

そんなことにもめげずに己を貫き、結果で周囲を黙らせた。

そういうことだ。そんな誰かが決めた常識にとらわれる必要なんかない。

そして俺も適当に考えたわけじゃない。お勧めするべき点は以下だ。

 

①一発で覚えられるインパク
一瞬で覚えられるインパクトが大事。店内にでっかい龍の壁紙なんか使えば一瞬で覚えてもらえるはずだ。

②誰にも真似ることができない味
逆鱗という言葉自体は、そもそも81枚の鱗(うろこ)のうち、あごの下に1枚だけ逆さに生えるとされる鱗のことだ。
数えきれないラーメン店の中でも、1店舗だけ目立つほどの唯一無二の味、誰にも真似できない、誰にも触れさせないラーメン屋になってほしいと願いを込めて。

③魚介を使うため「鱗」に魚片がかかってる
店の看板商品である辛つけ麺のスープは魚介だ。
店名に魚片が入ってるのもちゃんとスープとかかっていて良い。

④辛いイメージ=逆鱗がピッタリ
「辛さ」とは別の言葉で表現するなら「痛み」や「怒り」に通ずるものがあるとおもう。看板商品の辛つけ麺のキャッチコピーにもピッタリだ。

 

以上、我ながら最高のネーミングセンスだと思った。

俺が友達に激プッシュすると彼は「いいね!これにするよ!」と大喜びしてくれた。

そして開店の準備も着々と進み、店のロゴには龍がラーメンを持った可愛いらしい絵が。

 

 

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いーねいーね。

俺の考えた名前が友達の店に使われるなんて嬉しくてしょうがなかった。

そしていよいよ開店まで一週間となったある日、友達が電話をくれた。

 

「ツヨシ、ごめん。やっぱ店の名前変えることにした」

 

俺は絶句した。

もうオープン一週間前だぞ。

何を言ってるんだこいつ。

 

「なんでだよ!どうしてだよ!」

 

すると友人は悲しい声で俺に話し始めた。

オープン前に、お世話になっている知り合いの占い師に名前をみてもらったらしい。

そして「逆鱗」という名前を伝えると占い師が発狂した。

 

 

「逆鱗なんて名前にしたら、アンタだけじゃなくアンタの末代まで地獄に落ちるぞ!!!!!」

 

 

と占い師の逆鱗に触れたらしい。

 

そんなキレんなよ!そこまでキレんなよ!

 

その後さらに

 

 

「頭痛い頭痛い頭痛あああああああい!!!!!」

 

 

と占い師の頭に激痛が走ったらしい。

 

大忙しだなオイ!


ということで俺の自慢の作品は却下された。

その代わり占い師が用意した店名になったのだ。

俺は悔しかった。あんなに一生懸命考えたのにすぐ頭痛くなるような占い師の占いに負けるなんて。

 

あの悔しさから一年。

なんと友達のお店は大盛況しているのだ。

そしてお店のfbページにはこんな投稿があった。

 

 

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俺は絶句した。あの日と同じように。

なんということだ。

驚いてるのは一年間大繁盛したことではない。

 

俺が一年と思っていた月日は、実はたったの一週間だったのだ!

 

 

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なんや祝一週年て!

 

たった一週間でお祝いするなて!!

 

せめて身内だけで祝えや!!!

 

 

それからまた一年が経った。

 

 

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横文字で逃げやがったな!

 

日本語で勝負しろや!!

 

 てか店名変わったから龍関係ないのにシンボルマークみたいになってるじゃん!

お客さん誰も疑問に思ってないのかな?

どーせ「大将の名前が竜一なんだろ」って勝手に思ってそうだな。

違いますよ!僕が一生懸命考えたんですよ!!

 

それからまたまた一年が経った。

 

 

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横文字と日本語のミックスして告知しやがった!

 

そしてクリエイティブが少しずつグレードアップしてる!!

 

 

そんなこんなで、「麺や逆鱗」改め『麺や樂笑(らくしょう)』は、今では大繁盛店になった。

 

占い師やるじゃねーか。

悔しいけどやるじゃねーか。

でも調子乗るなよ。

占い師の実力じゃなくて本人の実力だけどな!

という屈辱と敗北の経験もあり、俺は絶対に何かを決める時に占いで決めたりすることはやらないと誓ったんだ。


で、でもね。

でもね、なーんかやっぱり気になってはしまうんだよね。

自分が考えてる名前はどんな運勢なんかなーと気になっちゃうんだよね。

ネットで調べたら無料だし、ちょっとやってみようかなーとなっちゃいましてね。

 

で、ちょっと自分の子供につけようと思ってる名前を姓名占いで調べてみたんですよ。

 

【続く】