最近、なにげなくレッドブルのサイトをチェックしてたら、東京・赤坂で10月22日に手作りボックスカートで競い合う「レッドブル・ボックスカート・レース」ってのが開催されていた。
公式サイトの大会概要を見ると、
『この日はみんなが主役! 世界中で愛されている"大マジメなおバカなレース"がついに5年ぶりに日本に帰ってくる! 動力の搭載は一切禁止。全てが完全に手作りな、DIYカートの坂道レース。あっと驚くようなクリエイティブな手作りカートから、会場を爆笑の渦に包み込むユニークなパフォーマンスまで。みんなで一緒にお祭り騒ぎをしよう!』
と書いてあった。
こんなバカみたいな企画をここまで真面目にやるレッドブルって会社はやっぱおもれーな。
とてもユーモアに溢れて洒落が通じるスタッフたちで組織が成り立ってるんだろう。
そうそう、みんな覚えているかな。
俺の口から「レッドブル」と聞けば、もちろんあの大会を連想させるはずだ。
普段からとても温厚で穏やかであり、ここ一番の大舞台で見事に力を発揮する元ヤンキース・松井秀喜さんのような性格の僕。
そんな僕が、何かに取り憑かれたかのようにいきなり沸点マックスのテンションになり、不倫の記述があるノートを「デスノート見つけたったぞー!」みたいな言い回しで「恐怖のノートを見つけてたのよおおおお!」と激高して、ここ一番のユーチュー舞台で見事に怒りをぶつける現ヤンキー・松居一代さんのような性格に変貌させたあの大会!
そう!
「Red Bull 白龍走」という地獄の耐久レースのことだ!
いつもならどんな嫌なことがあっても「まぁいいか」と軽く受け流すのだが、今回ばかりはどうしても受け流すことができずに、この静まらない怒りを何としても世間に伝えたいと考えた俺は、松居一代さんを自分に憑依させ、運営側を船越英一郎さんに見立ててガチガチのクレームをブログに書いたことは記憶に新しいはずだ。
実はあの話、続きがあったんですよ。
収まらない怒りをブログにぶちまけたところ、その記事が松居一代さんのブログばりにアクセスが殺到したのです。
いきなり注目を集めて有頂天になった俺は、松居一代さんばりに周りが見えなくなり、ノリノリでユーチューバーになろうかと考え、両手を胸にあててスッピンでカメラの前に立ち始めてリハーサルを始めた瞬間、なんとそのクレームブログを読んだRed Bull 白龍走の実行委員長から手紙が届いたのです!
「バイアグラ男」ならぬ「レッドブル女」及び「Red Bull 白龍走 実行委員長」に噛みついた俺に待っていた結末とは・・・!?
まー結論から言うと、まさかの神対応でした。
そして松居一代さんのことみんなもう忘れてますよね。
余りのクレイジーっぷりにマスコミが報道規制した途端に、人ってすぐ忘れるもんですね。
いやー日本の情報操作もここまできたかと感心します!
で、話を本題に戻しますが、そのもらった手紙。
人からもらった手紙を公開するのはどうかなと思ったのです。
がしかし、あまりにも洒落が利いていて内容が面白く、まさに神対応な手紙だったので公開します!
まーそもそもの話なんですが、僕、全然怒ってないです。
クレームブログを読んでくれてる人はわかると思いますが、怒った風に書いてるだけで全て笑いに変えてます。
大会当日の夜の打ち上げでは「面白いネタ、キターーーー!!!」の掛け声で乾杯してましたから。
ただね、今大会で運営側に不手際があったのは事実。
あるべき場所にあるべきレッドブルがなくて、もがき苦しんだランナーがたくさんいたのは事実。
あの過酷な耐久レースで1本もレッドブルが飲めないなんてありえない。
こんなことが来年以降あってはならないと思い、どうにか運営側にこの気持ちを伝えることはできないかと考えた結果、ブログで発表するという手段を選びました。
ブログで「バイアグラ100ml」どころじゃない「レッドブル185ml×1000本」を要求したのです。
そして、どうすれば目に留まってくれるかをさらに熟考した結果、「SNSに #白龍走 で投稿すればいけんじゃね?」と思って行動に移したのです。
そしたらまさかの実行委員長から手紙が届くとは思いませんでしたよ!
そりゃそうでしょ。だってネタですもん。
だって怒ってないっすもん。もはや笑ってますもん。
てゆーか家の住所とか書いてもないし教えてないですからね。
恐らくゼッケンナンバーや名前からエントリーデータを調べてくれたんでしょうね。
そして一番驚いたのは、この委員長が"わかる人"過ぎたんです。
俺のブログの内容だけで俺という人物像や性格を理解して、こんなに洒落の利いた手紙を送ってくるなんてビックリですよ。
しかも手紙自体が全然テンプレートじゃなくてオリジナルの内容だし。
いやーマジで感動しましたね。
うちの奥さん、これ読んで爆笑してましたね。
ではその内容を皆さんにお伝えすると共に、僕が感動したポイントをまとめました!
①まずはちゃんと謝る。
②来年はちゃんと参加者+α のレッドブルを必ず用意すると約束してくれる。
③大会を彩るレッドブルガールも必ず用意すると約束してくれる。
④ちなみに正式名称はレッドブルガールという呼び名ではないのに、そこは俺にちゃんと合わせてくれる。
④のこういう気配り、大好きです。
相手が何を言いたいのかわかってるのにわかってないフリしたり、正式名称だけで言い返したりしてこっちが馬鹿だと思わせる人、本当に大嫌いなんです。
昔、友達と銭湯行った時に、友達のお風呂グッズにシャンプーとリンスが見えたから貸してとお願いしたら「リンスは持ってない」と言ってきたから「いやそれ違うの?」って聞いたら「これはコンディショナーです」とか言ってきやがった。
それ以来、そいつと俺のコンディションは汚れたままですけどね。
そして続きです。
⑤しっかりお詫びの品を送る。
⑥しっかり俺のボケを拾い、乗っかり、そしていじる。
いいですねー!よーく笑いがよくわかってらっしゃる!
喉と心を砂漠にしてしまった分という俺の表現にちゃんと乗ってくれるし。
そして一番はやっぱりココですね。
「35分を切る好タイムの26分36秒で山内様はゴールされましたので、次はエキスパートクラスで参加で」ってとこ。
そもそも俺、35分を切るどころか制限時間の1時間も切れずにタイムアウトでリタイヤしてますからね!
完走すらしてないけど走ったったぞーて雰囲気の写真をあげてるのを乗っかってきましたね!
いやーよーく俺のブログを読んでらっしゃる!
これを謝罪の手紙でいじってくるなんて最高じゃないですか!
このいじりを僕が怒るどころか喜ぶってよーくわかってらっしゃる!
ココは痺れたねー!
大仁田厚の有刺鉄線電流爆破デスマッチ引退試合に参加してるかってくらい痺れたね!
そして最後。
⑧ブログの内容には触れていない妻の妊娠を気遣い、そして祝う。
ココはほんとにビックリです。
クレームブログの内容には妻の妊娠は触れてないんです。
つまり、俺の別のブログ記事やインスタの投稿なんか見て知ったから声をかけてくれたんでしょう。
なんたるお心遣い!
もうね、感謝を通り越して感動しましたよ。
クレーマーは対応次第でファンに変わるとも言うんですけど、まさにそれですね。(そもそもクレーマーじゃないが)
実行委員長殿!お手紙ありがとうございました!
おかげさまで元気な女の子が産まれました!
来年ももちろんリベンジで参加します!
もちろん子どもも連れていきますので、ぜひマイクでお声掛けください!
表彰台に上がる気満々でスタンバっておきますよ!
そして必ず参加人数分のレッドブルはご用意してくださいね!
もし、なかったら・・・
それはそれでネタになるんで、また新たに筆を執ることになるでしょうね!
用意しろよ!いや絶対に用意しろよ!絶対だぞ!!(フリじゃない)