『阿蘇カルデラスーパーマラソン』
2015年6月6日、無謀な挑戦「第25回 阿蘇カルデラスーパーマラソン」に参加してきました。いや、勝手に名前を変更させてもらうわ。
『13時間半テレビ~気合いが自分を救う~』にノンチャリティーランナーとして参加してきました。
素人の僕は、無事にゴールテープを切ったのでしょうか? それとも痛めて傷にリバテープを貼っただけなのでしょうか?
感動の完走をしたのか?難問の関門に捕まったのか? 結果はさておき、確実に敢闘賞くらいは受賞したであろう乾燥肌の僕が、間奏を挟んだ後に関東の人に向けて感想を、感情論も織り交ぜつつ歓送迎会のノリで『カルデラマラソンあるある』を語りましょう。(悪そうなランナー大体友達)
いつか自分も出場してみたいと思っている人や、完走できるか不安でネットサーフィンしている人なんかに、ぜひ参考にしていただきたい。 実際に僕はレース前に経験者の体験談をめちゃくちゃネットで探しまくって参考にしてましたからね。
まず大会前日。
まー寝れません。全然寝れません。 厳密に言うと前々日から寝れないです。色々考えすぎて眠れない夜はまさにモンパチ状態。どうせ寝れないからもうこの際、吹っ切れてカラオケ行ってモンパチ歌った方がいい。 心配いりません、どーせほとんどのランナーが同じ状態で本番を迎えるんですから。
■あるある その壱「寝れない夜は大体モンパチ」
そして迎えた朝。ていうか夜中ですね。
午前2時に市内を出発して現地に3時半前に到着。受付を済ませて会場にてストレッチ。
意外と年配の人が多いです。女性もそこそこいます。 足りない刺激を求め続ける変態野郎どもがたくさんいるのね。
もうね、完全にエントリーする人はド変態ですから。 なにが面白くて100キロ走るのに一万四千円も払って出るのんだろうね。そういえば友達に自慢げに100キロマラソン出ると伝えた時も「お前バカだろ。100キロ走ったら一万四千円貰えるって言われても出ないよ」と言われたな。 まーそれが普通の考えなんでしょう。もう出ようと考えただけで頭おかしいんでしょう。変わった性癖の持ち主なんでしょう。
つまりこの会場にいる千人以上の人たちは、アスリートぶったド変態ばかり。安心してください、アナタひとりじゃない。 あんな真面目そうな奥さんも、実はド変態なんですから。
■あるある その弐「出ているランナー大体Мだし」
そしていよいよ早朝5時スタート。
ここから半日ほど走らなきゃいけないなんて不安で押しつぶされそうでしたよ。千人以上が同時にスタートするんで最初は周りのペースに合わせて走ってるけど、結構速いです。
自分のペースをしっかり守った方がいいけど、最初に貯金を作れともいう。足があるうちに走っておいて損はないかも。とにかく最初はあまり考えすぎずに走りましょう。
そして10キロ、20キロ、まー結構いけるのね。と思った矢先の22キロ地点でありえない上り坂が目の前に現れる。
写真じゃわかりずらいけど、本当に今まで経験したことがないようなバカみたいな坂なんだこれが! 名前なんか「高森峠」っていう若手俳優みたいな名前しやがって、実際はただの進撃の巨人の巨神兵みたいな化け物なんだよ!
体感これよ。
ムリムリ。
こんな篠原相手に進撃できるわけねーだろ!潔く俺は歩くぞ!
でもトップで走ってる選手たちはこれを止まらずに走ってるなんてもう尊敬しかしません。 逆にこの坂を走れるような気合いが入ってる人間が、プライベートじゃ全然出世ができない窓際族みたいな人だったら悲しくて仕方ない。
もしもこの坂を歩かずに走れる人間が…
無職だったとしたら…
もう俺は関係ないのに号泣しますね。
お前、なんでこんな辛い坂を走れるのに人生を走れないんだよって。 それくらいどんな強靭な心でも軽くへし折る力がある坂なんです。もう絶対走るのムリだから。
ここは素直に歩きましょう。てか俺のペースで走ってる人は全員歩いてましたよ。
■あるある その参「ムリ坂道走ろうなんて無理無理無理無理」
てか「悪そうな奴は大体友達」のメロディーラインじゃねーのかよ!って思ったでしょ?
だれもZeebraしばりなんて言ってないですよ。
アナタが勝手に思い込んでただけですよ。
そう、これが、メンタリズムです。
ダパンプ舐めんよってことで話を進めます。
とにかく高森峠の上り坂を乗り越えたら後は大丈夫です。 まー基本的に「坂」しかないけど。でも当たり前だけど上り坂があれば、必ず下り坂もありますから。 だからフラットなところと下り坂はしっかり走ること。これ大事です。
そして2.5km毎にエイドステーション(給水・給食所)があるんだけど、ここは絶対に立ち寄ること。 喉か渇いて無くても口を潤した方がいい。そして足とか頭とか冷やしたりすると後半はかなり楽です。
腹減ってなくてもなんか口に入れてみる。すると普通に食べれるから。 だって10時間以上ずっと運動しなきゃいけないわけだよ。飯食わないと走れるわけない。 エイドが見えたらゆっくり歩いてアキレス腱とか伸ばしながらストレッチなんかするのもいい。
俺が尊敬する野村監督の名言に『人間には三つの坂がある。ひとつは、上り坂。もうひとつは下り坂。あとひとつは…マサカや』てのがあるが、まさにその通り。
その「まさか」に備えてしっかりエイドは使おう!
■あるある その四「甘そうなおやつは大体チョコだし」
ここでキッチリZeebraに軌道修正するあたりが、さすが僕ですね。
そんなこんなで上り坂では歩きながらも早歩きにしてみたり、下りでは逆にスピードあげて貯金作ったりしながら。 とにかく止まらないことが一番大事かな。歩いてれば自然と痛かった場所もなくなったりする。そしたら、気がついたら完走してました。
てかぶっちゃけマジで後半の記憶があまりない。 もうね、「無の時間」が多すぎる。何も考えずにただ走り続けた。
実際に名曲「負けないで」なんか一回も脳内再生されなかったわ。
俺だけかもしれないですけど、常に「無」なんです。
とにかく気がついたらもうゴール前。
イメージ的には「ひとつ屋根の下」のアンちゃんのマラソンのゴールシーンを想像してたけど、意外に体力残ってたし。 だからこの際、すべて出し切ってゴールしてやろうと思い、ゴールテープ前の観衆の前で全力で「ランニングマン」してたら係員にマイクで『止まらないで!』ってメッチャ怒られた。
そこは「負けないで」って言ってほしかったわ。 てかよく俺が走ってなくて止まってるってバレたわ。 見た目めっちゃ走ってるんだけど。 むしろ走ってるより何倍もキツイ体力使ってんだけど。
とにかく完走できた最大の要因は、やっぱり「気合い」が自分を救ってくれました。やっぱりメンタルが大事だわ!全然練習不足でいけましたからね。
そして改めて、阿蘇ってこんなにキレイな所なんだなって気づかされますよ。
無意識の中で撮影していた写真たちを添えて。
とにかく来年とか出てみようかなーと迷っているアナタ!
絶対に出た方がいい!俺ぜんぜん練習不足でも完走できたもん。
だから君ならいけるでしょ!
ぜひ野村監督が言ってる「人間にある三つの坂」を体感してみてください!
■あるある その伍
ひとつは、上り坂。もうひとつは下り坂。あとひとつは…
あ、登坂だった。
臣くん似の俺、ナイスランニングマン!
▼大会数日前の心境はコチラ▼
▼このマラソンとの出会い編▼