笑説は事実より喜なりブログ

饒舌な情熱的な笑説家。アイデアは頭の中に腐るほどあるがそれをアウトプットしないまま全てを腐らせてしまうため結果的に何も思いついてない僕のブログです。

【神対応】「Red Bull 白龍走」の実行委員長から手紙が届いたぞ!

 最近、なにげなくレッドブルのサイトをチェックしてたら、東京・赤坂で10月22日に手作りボックスカートで競い合う「レッドブル・ボックスカート・レース」ってのが開催されていた。

公式サイトの大会概要を見ると、

『この日はみんなが主役! 世界中で愛されている"大マジメなおバカなレース"がついに5年ぶりに日本に帰ってくる! 動力の搭載は一切禁止。全てが完全に手作りな、DIYカートの坂道レース。あっと驚くようなクリエイティブな手作りカートから、会場を爆笑の渦に包み込むユニークなパフォーマンスまで。みんなで一緒にお祭り騒ぎをしよう!』

と書いてあった。

こんなバカみたいな企画をここまで真面目にやるレッドブルって会社はやっぱおもれーな。

とてもユーモアに溢れて洒落が通じるスタッフたちで組織が成り立ってるんだろう。

 

そうそう、みんな覚えているかな。

俺の口から「レッドブル」と聞けば、もちろんあの大会を連想させるはずだ。

 

普段からとても温厚で穏やかであり、ここ一番の大舞台で見事に力を発揮する元ヤンキース松井秀喜さんのような性格の僕。

そんな僕が、何かに取り憑かれたかのようにいきなり沸点マックスのテンションになり、不倫の記述があるノートを「デスノート見つけたったぞー!」みたいな言い回しで「恐怖のノートを見つけてたのよおおおお!」と激高して、ここ一番のユーチュー舞台で見事に怒りをぶつける現ヤンキー・松居一代さんのような性格に変貌させたあの大会!

そう!

Red Bull 白龍走」という地獄の耐久レースのことだ!

いつもならどんな嫌なことがあっても「まぁいいか」と軽く受け流すのだが、今回ばかりはどうしても受け流すことができずに、この静まらない怒りを何としても世間に伝えたいと考えた俺は、松居一代さんを自分に憑依させ、運営側を船越英一郎さんに見立ててガチガチのクレームをブログに書いたことは記憶に新しいはずだ。

 

www.monoii.net

 

実はあの話、続きがあったんですよ。

収まらない怒りをブログにぶちまけたところ、その記事が松居一代さんのブログばりにアクセスが殺到したのです。

いきなり注目を集めて有頂天になった俺は、松居一代さんばりに周りが見えなくなり、ノリノリでユーチューバーになろうかと考え、両手を胸にあててスッピンでカメラの前に立ち始めてリハーサルを始めた瞬間、なんとそのクレームブログを読んだRed Bull 白龍走の実行委員長から手紙が届いたのです!

バイアグラ男」ならぬ「レッドブル女」及び「Red Bull 白龍走 実行委員長」に噛みついた俺に待っていた結末とは・・・!?

 

 

 

まー結論から言うと、まさかの神対応でした。

そして松居一代さんのことみんなもう忘れてますよね。

余りのクレイジーっぷりにマスコミが報道規制した途端に、人ってすぐ忘れるもんですね。

いやー日本の情報操作もここまできたかと感心します!

で、話を本題に戻しますが、そのもらった手紙。

人からもらった手紙を公開するのはどうかなと思ったのです。

がしかし、あまりにも洒落が利いていて内容が面白く、まさに神対応な手紙だったので公開します!

 

 

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まーそもそもの話なんですが、僕、全然怒ってないです。

クレームブログを読んでくれてる人はわかると思いますが、怒った風に書いてるだけで全て笑いに変えてます。

大会当日の夜の打ち上げでは「面白いネタ、キターーーー!!!」の掛け声で乾杯してましたから。

ただね、今大会で運営側に不手際があったのは事実。

あるべき場所にあるべきレッドブルがなくて、もがき苦しんだランナーがたくさんいたのは事実。

あの過酷な耐久レースで1本もレッドブルが飲めないなんてありえない。

こんなことが来年以降あってはならないと思い、どうにか運営側にこの気持ちを伝えることはできないかと考えた結果、ブログで発表するという手段を選びました。

ブログで「バイアグラ100ml」どころじゃない「レッドブル185ml×1000本」を要求したのです。

そして、どうすれば目に留まってくれるかをさらに熟考した結果、「SNSに #白龍走 で投稿すればいけんじゃね?」と思って行動に移したのです。

 

https://www.instagram.com/p/BVmkXcdDDUZ/

「26分36秒」で優勝したノーマークの選手にメディアが殺到してるっぽいゴールシーン🏃🏃・てゆーか白龍走にガチクレームをブログに綴りました😡白龍走運営スタッフ及びRed Bull関係者の皆様にはぜひ呼んでいただきたい😤プロフィールから飛んでください✈︎✈︎✈︎・#白龍走 #ハクリュウソウ#redbull #レッドブル#日本一の石段 #美里町#ハッシュタグで意地でもクレーム気づかせる作戦#てか最近は結構ブログ更新してます#知らない間にネタにされてる友人が多数#そっちのガチクレームは受け付けません😂

 

そしたらまさかの実行委員長から手紙が届くとは思いませんでしたよ!

そりゃそうでしょ。だってネタですもん。

だって怒ってないっすもん。もはや笑ってますもん。

てゆーか家の住所とか書いてもないし教えてないですからね。

恐らくゼッケンナンバーや名前からエントリーデータを調べてくれたんでしょうね。

そして一番驚いたのは、この委員長が"わかる人"過ぎたんです。

俺のブログの内容だけで俺という人物像や性格を理解して、こんなに洒落の利いた手紙を送ってくるなんてビックリですよ。

しかも手紙自体が全然テンプレートじゃなくてオリジナルの内容だし。

いやーマジで感動しましたね。

うちの奥さん、これ読んで爆笑してましたね。

ではその内容を皆さんにお伝えすると共に、僕が感動したポイントをまとめました!

 

 

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①まずはちゃんと謝る。

②来年はちゃんと参加者+α のレッドブルを必ず用意すると約束してくれる。

③大会を彩るレッドブルガールも必ず用意すると約束してくれる。

④ちなみに正式名称はレッドブルガールという呼び名ではないのに、そこは俺にちゃんと合わせてくれる。

 

④のこういう気配り、大好きです。

相手が何を言いたいのかわかってるのにわかってないフリしたり、正式名称だけで言い返したりしてこっちが馬鹿だと思わせる人、本当に大嫌いなんです。

昔、友達と銭湯行った時に、友達のお風呂グッズにシャンプーとリンスが見えたから貸してとお願いしたら「リンスは持ってない」と言ってきたから「いやそれ違うの?」って聞いたら「これはコンディショナーです」とか言ってきやがった。

それ以来、そいつと俺のコンディションは汚れたままですけどね。

そして続きです。

 

 

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⑤しっかりお詫びの品を送る。

⑥しっかり俺のボケを拾い、乗っかり、そしていじる。

 

いいですねー!よーく笑いがよくわかってらっしゃる!

喉と心を砂漠にしてしまった分という俺の表現にちゃんと乗ってくれるし。

そして一番はやっぱりココですね。

 

「35分を切る好タイムの26分36秒で山内様はゴールされましたので、次はエキスパートクラスで参加で」ってとこ。

 

そもそも俺、35分を切るどころか制限時間の1時間も切れずにタイムアウトでリタイヤしてますからね!

完走すらしてないけど走ったったぞーて雰囲気の写真をあげてるのを乗っかってきましたね!

いやーよーく俺のブログを読んでらっしゃる!

これを謝罪の手紙でいじってくるなんて最高じゃないですか!

このいじりを僕が怒るどころか喜ぶってよーくわかってらっしゃる!

ココは痺れたねー!

大仁田厚の有刺鉄線電流爆破デスマッチ引退試合に参加してるかってくらい痺れたね!

そして最後。

 

 

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⑧ブログの内容には触れていない妻の妊娠を気遣い、そして祝う。

 

ココはほんとにビックリです。

クレームブログの内容には妻の妊娠は触れてないんです。

つまり、俺の別のブログ記事やインスタの投稿なんか見て知ったから声をかけてくれたんでしょう。

なんたるお心遣い!

もうね、感謝を通り越して感動しましたよ。

クレーマーは対応次第でファンに変わるとも言うんですけど、まさにそれですね。(そもそもクレーマーじゃないが)

 

実行委員長殿!お手紙ありがとうございました!

おかげさまで元気な女の子が産まれました!

来年ももちろんリベンジで参加します!

もちろん子どもも連れていきますので、ぜひマイクでお声掛けください!

表彰台に上がる気満々でスタンバっておきますよ!

そして必ず参加人数分のレッドブルはご用意してくださいね!

 

もし、なかったら・・・

 

それはそれでネタになるんで、また新たに筆を執ることになるでしょうね!

 

用意しろよ!いや絶対に用意しろよ!絶対だぞ!!(フリじゃない)

 

「Red Bull 白龍走」の関係者よ、これだけは言わせてくれ!

熊本県美里町にある日本一の長さを誇る3,333段の石段。

その場所で毎年一度、ステアークライムを含む総距離3,333mの上り坂レースが行われる。

それが「Red Bull 白龍走」。

 

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スタートダッシュで心拍は最大まで急上昇し、階段区間では足へ乳酸によるダメージが追い打ちをかける。

2015年に初開催し、今年で3回目の開催。男女各1位の名前とタイムが石段頂上の大会記念碑に刻印される。

まさに真の忍耐力が試されるこのレースこそ、レッドブルが主催することに意味があるだろう。

なんてったってレッドブルのキャッチコピーは「翼を授ける」だ。

いくら登っても辿り着かない石段の頂を目指すランナーにとっては、こんなにも翼が欲しくなることはそうないだろう。

給水エイドは水ではなくレッドブルが用意されている。

レッドブルを飲んだ瞬間、翼を授かったほどの力を与えることが出来たとしたら・・・

そのランナーは一生レッドブルの名と効果を忘れることはないだろう。

俺も今までレッドブルは何度も飲んできた愛飲者だが、翼を授かったほどの効果を体感したことはない。

てゆーか走ってる時や運動してる時に飲んだことがない。

この大会で「普段の生活では気づかなかったレッドブルの本当の力を体感したい」と思い、俺は参加することにした。

もちろん参加するからには完走が目標だ。

しかし、一番の目的は「レッドブルが持つ本当の力」を知ること。

エナジードリンクと謳っているわけだ。

翼を授けると謳っているわけだ。

そう歌っているのならば、その効果を存分に魅せつけてくれよと。

さすれば俺は今後の人生、レッドブルガール以上にレッドブルを背負っていくつもりだぞ。

 

そして迎えた大会当日。

開会式でスタッフよりこんな説明があった。

 

「レース途中の給水は1600段目の一か所しかありません。そこでレッドブルを配布しております」

 

なんだと。給水は一か所しかないのか。

まーでも走行距離はたったの3キロ強だもんな。

それくらいだから一か所で十分なんだろうな。

それに頂上まで3333段だから、ちょうど半分地点か。

やっと半分まできた達成と疲労感、そして水分を欲する渇きが極限状態まで達して時の水分補給。

飲んだ瞬間に「あれ?なんか僕の背中に翼生えたんじゃね?」ってキンキキッズ口ずさむほどの力を与えてくれるのかもしれないな。

そう考えたら不安などひとかけらもなく、期待感と高揚感とレッドブル愛だけが増殖する中でレース始まった。

 

スタートダッシュでまず1.2kgの上り坂ランを経て、石段へ。

いやちょっと待って。余裕ぶっこいてすいませんでした。

まだ石段にも着いてないのに、すでに心拍数がガンガンズンズングイグイ上昇。

スタート直後で歌い終わった今井メロばりに周りから突き放される。

すでに今ヘロヘロだが、こんなところで終われない。

「夢に描いたショータイム!デカイ理想は夢じゃない!」

て歌ってたらなんとか石段到着。

「スタート前の深呼吸!パイプショーでmaking making dream!」

と、さっきから誰も覚えてない今井メロのラップ歌いながら再スタート。まだキンキキッズは口ずさんでないぞ。

 

さぁこっからの石段の階段区間は、とにかく足へ乳酸によるダメージが追い打ちをかけてくる。

いやいやちょっと待って。ラップ歌ってすいませんでした。

とにかくキツイっす。

たったの3333mなのに地獄っす。走ってないのに息切れ半端ないっす。

まだ石段500段目くらいなのに「あれ?ここ砂漠じゃね?」と錯覚するほどの枯渇感。

やっとの思いでたどり着いた石段1000段目くらいでは「あれ?俺ピラミッド作ってね?」と幻覚みるほどの奴隷感。

汗と渇きが疲労が全身を蝕む。

もう駄目だ、マジで飲み物が欲しい・・・

俺はこのまま奴隷として死んでいくのかと思ったその時!

石段の前方から彩豊かな光り輝くものが目に飛び込んできた。

 

あれは、、、、天使だ!!!

 

石段の1600段目付近、遂にレッドブルガールが降臨!

やっと、やっとオアシスに辿り着いたぞ!

人生でこんなにレッドブルを欲する日が来るなんて思いもしなかったよ。

エナジードリンク舐めててすいませんでした。

昔のケイン・コスギ&宍戸開が断崖絶壁で「ファイトぉぉぉおおおいっぱぁぁぁあああつ!!!!」とか叫んだ後にオロナミンCを飲んでる映像みて、いや常温じゃ美味しくないだろって思った挙句、水筒持参してない時点で山なめすぎだろと冷めた目で見てた自分が情けないよ。

ケイン、俺が悪かった。

俺も今日、水筒持参してなかったよ。

開、お前はどこ行ったんや。

帰ったらしっかり芸能活動チェックするよ。

 

とにかく今の俺はもう常温でもいいんだ。はやくエナジーを与えてくれ!

俺はエンジェルの笑顔を目印に、もはや四足歩行で這いつくばりながら石段を登り、エンジェルのもとへ辿り着いた。

息を切らし、汗を流し、喉カラカラの状態で手を伸ばす。

すると、レッドブルガールがこう言った。

 

「ごめんなさーい!もう無くなりましたー!頂上で貰ってくださーい!」

 

 

おいて!翼の折れたエンジェルかて!!

 

お前ら中村あゆみかて!!!

 

 

マジでないはないだろーーー!!

翼を授けろやーーー!!

てか、もうゴールまで飲めないじゃん。

まだキンキキッズ歌えてないじゃん。

頂上まで残り半分の時点でもう死にそうなのに・・・

 

てかさ、おかしいよね。

そりゃたしかに先頭集団に比べたら遅いよ僕は。

でもさ、まだ後ろに何百人もいるよ。

なのにレッドブル売り切れってなによ。

参加人数は全員で1000人しかいないだよ。

最初から1000人ってわかってるだよ。

1000本以上用意しとけよ運営!

絶対一人二本以上飲む人もいないと思うけど、保険かけて参加人数+αは用意しておかないとだめでしょ。

飢え渇きを与えるなよ。

遅かりし者へ試練を増やすなよ。

 

本当に怒りを覚えて1600段目を後にした俺。

しかし、人間っては凄いな。この怒りが力に変わったのか、絶対に死ねると思ってたのになかなか死なない。

そしてなんとか3000段目に辿り着いたが、ここで制限時間の60分タイムアップになってしまった。

そこでスタッフから「頂上で表彰式が行われますので、終わるまでここでお待ちください」


とりあえず悔しい。完走できなくて悔しい。

そして待つよ。表彰式が終わるまで待つよ。

たださ、俺のこの渇きをどうにかしてくれ。

そんな減量に苦しむボクサー状態の俺に、福岡のテレビ局「ドーモ」の撮影で来ていた可愛い女性レポーターが追いついた。

ふと足元に目をやるとコンバースのスニーカー。

 

コンバースかて!!

 

この大会でコンバースでレースに挑んだのは絶対キミだけだよ!

日本一の石段レースだぞオイ!遠足と間違ってきたのかよ!

つい声をかけたら「今日何の取材かわからなくてきたんですよー!(笑)」だって。

何の撮影かわからないで無理やり参加させられたカワイ子ちゃんに最終的に並ばれる俺の情けなさは半端なかった。

いや、そんなことより俺はこの渇きをどうにかしてほしいんだ。

耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、そして遂に頂上の表彰式が終わった。

俺は残り333段を勢いよく走りだした。

 

うおおおおおおお!!!!

とにかく飲ませてくれレッドブルをおおおお!!!!

 

はっきり言って、ここから登っても記録はないのだ。

つまりこの大会に参加したとみなされないのだ。

だから引き返すこともできるのだ。

でもここから登る人は恐らくもう自分との闘いだろう。

でも俺は違うぞ。

ただ喉が渇いてレッドブルが飲みたいだけだ!

こんなにもレッドブルが飲みたいと思うなんて生まれて始めてだ!

レッドブルが飲みたい一心のみで頑張った俺は山頂に到着!

 

 

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※「26分36秒」で優勝したノーマークの選手にメディアが殺到風に撮れた奇跡的の一枚。

 

とにかく俺は早く飲みたい。

愛しのレッドブルが飲みたい。

朦朧とする意識の中、遂に前方から笑顔のレッドブルガールを発見!

そうだ、あのエンジェルの笑顔が目印だった。

俺は両手で両膝を抱えながら、最後の力を振り絞ってエンジェルのもとへ駆け寄った。

息を切らし、汗を流し、喉カラカラの状態で再度手を伸ばす。

すると、レッドブルガールがこう言った。

 

「ごめんなさーい!もう無くなりましたー!下のメイン会場で貰ってくださーい!」

 

 

おいて!天使のような悪魔の笑顔かて!!

 

お前ら近藤真彦かて!!!

 

いいかげん翼を授けろや!!

 

ジャニーさんがタッキーに授けたように、

 

俺に翼を授けろや!!!!

 

 

本当に怒りに震えました。

Red Bullさん、なんでこんなにレッドブルないんですか?

なんで参加人数分用意してないんですか?

翼を授かれると思ったのに、なんで辛さを授けるんですか?

俺は涙を流しながらメイン会場に戻りましたよ。

 

でもね、怒ったけど、悲しかったけど、やっぱりレッドブルが飲みたいんだ!

俺は大好きなレッドブルを飲みたいんだ!

いま日本で一番レッドブルが飲みたいのは俺だと自負しながら、メイン会場のレッドブルガールを見つけた。

 

でもまだ騙されないぞ。

今まで何度裏切られてきたことか。

腹が痛くて我慢して我慢してやっとトイレ見つけて安心したら入ったら、個室使用中だった時と同じだ。

まだここで安心ちゃダメだ。

恐る恐る近づいてみると・・・

 

 

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ある!レッドブルがある!!

 

やったー!今度こそ間違いない!

息を切らし、汗を流し、喉カラカラの状態で再々度手を伸ばした。

すると、レッドブルガールがこう言った。

 

 

「ありがとうございます!300円になります!」

 

 

 

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ええええええええええええ!!!!!!

 


嘘でしょおおおおおおおおお!!!!!!

 

 

 

まさにAKB総選挙で結婚宣言した子のファンと同じ気持ちです!

こんなに運営に文句言いたいのは初めてです!

Red Bull 白龍走」の関係者よ。

レッドブル愛に溢れている俺の声を聞いてくれ!

せめて参加者は1本必ずレッドブル用意してください。

レッドブル飲めなかった人、俺以外にもたくさんいたはずです。

こんな沢山のレッドブルガールは用意しなくていいから。

レッドブルガールじゃなくてレッドブルを用意してください。

 

 

いや、やっぱそれは嘘です。

 

レッドブルガールは必ず用意してください!必ず!

そして俺は来年も必ず出ます。

だから改善されていることを心より願ってます。

 

今回は仕方なしに300円払ってレッドブルを飲みましたよ。

はい、もう翼生えた感じはゼロでしたが美味しくいただきました。

で、ですね。帰りの途中にコンビニよったんです。

 

すると、

 

 

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会場で買ったレッドブルより安く売ってありましたとさ。

 

 

僕の心はひび割れたビー玉かて!!

 

歩道の空き缶蹴っ飛ばすぞ!!!

 

やっと歌えたけど歌いたかったのコレじゃねーぞ!!!!

 

【100km】阿蘇カルデラスーパーマラソンでランニングマン

 

阿蘇カルデラスーパーマラソン』

2015年6月6日、無謀な挑戦「第25回 阿蘇カルデラスーパーマラソン」に参加してきました。いや、勝手に名前を変更させてもらうわ。

『13時間半テレビ~気合いが自分を救う~』にノンチャリティーランナーとして参加してきました。

素人の僕は、無事にゴールテープを切ったのでしょうか? それとも痛めて傷にリバテープを貼っただけなのでしょうか?

感動の完走をしたのか?難問の関門に捕まったのか? 結果はさておき、確実に敢闘賞くらいは受賞したであろう乾燥肌の僕が、間奏を挟んだ後に関東の人に向けて感想を、感情論も織り交ぜつつ歓送迎会のノリで『カルデラマラソンあるある』を語りましょう。(悪そうなランナー大体友達)

いつか自分も出場してみたいと思っている人や、完走できるか不安でネットサーフィンしている人なんかに、ぜひ参考にしていただきたい。 実際に僕はレース前に経験者の体験談をめちゃくちゃネットで探しまくって参考にしてましたからね。

 

まず大会前日。

まー寝れません。全然寝れません。 厳密に言うと前々日から寝れないです。色々考えすぎて眠れない夜はまさにモンパチ状態。どうせ寝れないからもうこの際、吹っ切れてカラオケ行ってモンパチ歌った方がいい。 心配いりません、どーせほとんどのランナーが同じ状態で本番を迎えるんですから。

■あるある その壱「寝れない夜は大体モンパチ」

 

そして迎えた朝。ていうか夜中ですね。

午前2時に市内を出発して現地に3時半前に到着。受付を済ませて会場にてストレッチ。

 

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意外と年配の人が多いです。女性もそこそこいます。 足りない刺激を求め続ける変態野郎どもがたくさんいるのね。

もうね、完全にエントリーする人はド変態ですから。 なにが面白くて100キロ走るのに一万四千円も払って出るのんだろうね。そういえば友達に自慢げに100キロマラソン出ると伝えた時も「お前バカだろ。100キロ走ったら一万四千円貰えるって言われても出ないよ」と言われたな。 まーそれが普通の考えなんでしょう。もう出ようと考えただけで頭おかしいんでしょう。変わった性癖の持ち主なんでしょう。

つまりこの会場にいる千人以上の人たちは、アスリートぶったド変態ばかり。安心してください、アナタひとりじゃない。 あんな真面目そうな奥さんも、実はド変態なんですから。

■あるある その弐「出ているランナー大体Мだし」

 

そしていよいよ早朝5時スタート。

 

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ここから半日ほど走らなきゃいけないなんて不安で押しつぶされそうでしたよ。千人以上が同時にスタートするんで最初は周りのペースに合わせて走ってるけど、結構速いです。

自分のペースをしっかり守った方がいいけど、最初に貯金を作れともいう。足があるうちに走っておいて損はないかも。とにかく最初はあまり考えすぎずに走りましょう。

そして10キロ、20キロ、まー結構いけるのね。と思った矢先の22キロ地点でありえない上り坂が目の前に現れる。

 

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写真じゃわかりずらいけど、本当に今まで経験したことがないようなバカみたいな坂なんだこれが! 名前なんか「高森峠」っていう若手俳優みたいな名前しやがって、実際はただの進撃の巨人巨神兵みたいな化け物なんだよ!

 

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体感これよ。

ムリムリ。

こんな篠原相手に進撃できるわけねーだろ!潔く俺は歩くぞ!

でもトップで走ってる選手たちはこれを止まらずに走ってるなんてもう尊敬しかしません。 逆にこの坂を走れるような気合いが入ってる人間が、プライベートじゃ全然出世ができない窓際族みたいな人だったら悲しくて仕方ない。

もしもこの坂を歩かずに走れる人間が…

無職だったとしたら…

もう俺は関係ないのに号泣しますね。

お前、なんでこんな辛い坂を走れるのに人生を走れないんだよって。 それくらいどんな強靭な心でも軽くへし折る力がある坂なんです。もう絶対走るのムリだから。

ここは素直に歩きましょう。てか俺のペースで走ってる人は全員歩いてましたよ。

■あるある その参「ムリ坂道走ろうなんて無理無理無理無理」

 

てか「悪そうな奴は大体友達」のメロディーラインじゃねーのかよ!って思ったでしょ?

だれもZeebraしばりなんて言ってないですよ。

アナタが勝手に思い込んでただけですよ。

そう、これが、メンタリズムです。

 

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ダパンプ舐めんよってことで話を進めます。

とにかく高森峠の上り坂を乗り越えたら後は大丈夫です。 まー基本的に「坂」しかないけど。でも当たり前だけど上り坂があれば、必ず下り坂もありますから。 だからフラットなところと下り坂はしっかり走ること。これ大事です。

そして2.5km毎にエイドステーション(給水・給食所)があるんだけど、ここは絶対に立ち寄ること。 喉か渇いて無くても口を潤した方がいい。そして足とか頭とか冷やしたりすると後半はかなり楽です。

腹減ってなくてもなんか口に入れてみる。すると普通に食べれるから。 だって10時間以上ずっと運動しなきゃいけないわけだよ。飯食わないと走れるわけない。 エイドが見えたらゆっくり歩いてアキレス腱とか伸ばしながらストレッチなんかするのもいい。

俺が尊敬する野村監督の名言に『人間には三つの坂がある。ひとつは、上り坂。もうひとつは下り坂。あとひとつは…マサカや』てのがあるが、まさにその通り。

その「まさか」に備えてしっかりエイドは使おう!

■あるある その四「甘そうなおやつは大体チョコだし」

 

ここでキッチリZeebraに軌道修正するあたりが、さすが僕ですね。

そんなこんなで上り坂では歩きながらも早歩きにしてみたり、下りでは逆にスピードあげて貯金作ったりしながら。 とにかく止まらないことが一番大事かな。歩いてれば自然と痛かった場所もなくなったりする。そしたら、気がついたら完走してました。

てかぶっちゃけマジで後半の記憶があまりない。 もうね、「無の時間」が多すぎる。何も考えずにただ走り続けた。

実際に名曲「負けないで」なんか一回も脳内再生されなかったわ。

俺だけかもしれないですけど、常に「無」なんです。

とにかく気がついたらもうゴール前。

イメージ的には「ひとつ屋根の下」のアンちゃんのマラソンのゴールシーンを想像してたけど、意外に体力残ってたし。 だからこの際、すべて出し切ってゴールしてやろうと思い、ゴールテープ前の観衆の前で全力で「ランニングマン」してたら係員にマイクで『止まらないで!』ってメッチャ怒られた。

そこは「負けないで」って言ってほしかったわ。 てかよく俺が走ってなくて止まってるってバレたわ。 見た目めっちゃ走ってるんだけど。 むしろ走ってるより何倍もキツイ体力使ってんだけど。

とにかく完走できた最大の要因は、やっぱり「気合い」が自分を救ってくれました。やっぱりメンタルが大事だわ!全然練習不足でいけましたからね。

そして改めて、阿蘇ってこんなにキレイな所なんだなって気づかされますよ。

 

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無意識の中で撮影していた写真たちを添えて。

とにかく来年とか出てみようかなーと迷っているアナタ!

絶対に出た方がいい!俺ぜんぜん練習不足でも完走できたもん。

だから君ならいけるでしょ!

ぜひ野村監督が言ってる「人間にある三つの坂」を体感してみてください!

 

■あるある その伍

ひとつは、上り坂。もうひとつは下り坂。あとひとつは…

 

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あ、登坂だった。

 

 

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臣くん似の俺、ナイスランニングマン!

 

▼大会数日前の心境はコチラ▼

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  ▼このマラソンとの出会い編▼

www.monoii.net

【24時間テレビ】狙いが早くもメンタリズムできた件

 

拝啓 日本テレビ様へ

 

お元気ですか?僕は元気です。

会えなくなってどれくらい経つのでしょう。

恐らくこの手紙も前回に出した手紙と同様、朝方ポストに舞い戻ってくるのでしょうね。

もう何度目になるのかな、この今朝ポストに舞い戻るスタイル。

徹底して早朝に持ってくる郵便局員にも若干キレそうです。

てゆーか返送する郵便局員も絶対に職場で笑いのネタにしてますよね。

 

「また六丁目の山内だよwこいつウゼーwwルクプルかよwww」って。

 

これが言いたいがために早朝届けに来てるのかなと思うと、余計に腹が立ちます。

確かにこんなストーカーまがいのことをやっても意味がないと何度も自分に言い聞かせるのですが、そんな時にドリカムが何度でも僕を励ますのです。

『10000回ダメでへとへとになっても、10001回目は何か変わるかもしれない』って。

ストーカー促進ソングですね。

でも、もう我に返ります。これが最後の自薦の手紙です。

 

いやーやってくれましたね。

 

やはり今年も自薦する私を選んでくれませんでしたね。

 

24時間テレビのチャリティーランナー、DAIGOて。

 

もういい加減にタレント走らせて感動の押し売りは止めませんかね?

てか24時間で100キロ走っても全然凄くないんですけど。

あんな万全なサポーターズを付き添わせて走っても何にも凄くない。

てか走ってないし。24時間で100キロて時速4.16kmですよ。

これってメチャクチャ遅歩きですからね。

てか「遅歩き」って言葉、初めて使いましたよ。

「早歩き」は漢字変換ですぐ出るのに「遅歩き」は出てこないし。

もはや世間一般の言葉として認識されてないほどのスピードですからね、時速4.16kmって。

でもね、ふなっしーが走るんだったら俺も許すよ。

むしろそれだったら凄い。

コールドスプレーやテーピングが意味ないし、むしろその絵を想像したら面白いし。

 

でもDAIGOて。

 

いや、DAIGOが悪いわけじゃないし、別に嫌いでもない。むしろ好きだよ。

だから俺はDAIGOをランナーに指名した日テレのプロデューサーに言いたいんだよ。

 

走る日が北川景子の誕生日なんでしょう?

 

何よそれ。

 

いやらしすぎるよ日テレさん。

 

北川景子のサプライズに期待しすぎ。

 

もう日テレさんの思惑、俺に完全にバレちゃってますけど。

もうメンタリズム成功しちゃってますけど。

そっちのDaiGoになっちゃってますけど。

 

で久しぶりにそっちのダイゴ気になって調べた。

 

 

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てかこのメンタリズムDaiGoの圧倒的ボスキャラ感は何なんだよ!

 

 

完全にフリーザ様じゃねーか!

 

宇宙一の強さを誇りながらも、虫けら共にすら敬語で対応する「神対応の元祖」と言われた、あの宇宙一の紳士・フリーザ様の表情じゃねーか!

 

おかげでDAIGOがトランクスに見えてきたじゃねーか!

 

まぁとにかくさ、俺がプロデューサーならマジでふなっしーに走らせるね。

それが無理なら武井壮だね。

アイツなら時間なんか無視して10時間以内に帰ってきそう。

それで「ちょっと早く着きすぎたんで二周目行ってきます!」ってまた走り出してワイプの上にテロップで【武井 二周目突入!】って入って歴史作りそう。

それくらいやったら超盛り上がると思うわ。

もっと画期的なアイディアを考えてほしい。

ただの元気と感動の押し売りは止めてほしい。

単純に感動したいなら探偵ナイトスクープの『幼稚園児自転車で160㎞離れた伊勢へ』を見た方が100倍感動するわ。

 

あれ見たらもう「24時間テレビ」がもはや白黒テレビなんじゃないかってくらい霞んでしまう。それほど感動のレベルが違う。

俺も本気で毎日頑張ろうって気になれるもん。

よし、だから俺はやるよ。明日、頑張って100キロ走ります!

 

あ、はい、そうなんです。

このまま何年も待ったところで日テレさんからオファーがないだろうから、もう自ら志願して100キロ走ることにしました。

 

13時間半テレビ。阿蘇カルデラスーパーマラソン。

 

もちろん未知の道。

そんな距離を今まで走ったことがあるかって?

ちゃんと練習してきたかって?

 

そんな勇気も無ェ!時間も無ェ!休みもそれほど走って無ェ!

 

日テレさん、よーく見ててくれよ。

そんなペーペーのトーシロの俺が、未知の道を切り開くことができるのか?

そしてテキストだけで笑いと感動の嵐を巻き起こすことができるのかを!

 

俺ら阿蘇山さ行ぐだーーー!!!

敬具

(追伸)

 

▼その結果はコチラ▼

www.monoii.net

『阿蘇カルデラ○○マラソン』とかいうマラソン

 

こんにちわ。

東方神起」のポスターを頼んだのにも関わらず「松方弘樹」のポスターが無事に配送された、僕です。

 

唐突ですが、僕の中で「空前のマラソンブーム」が今なお持続中でして。

キッカケは三年前に友人達と遊びのつもりで出場したハーフマラソン。 練習なんかしてなくて気楽に走ろうと思ってたんだけど、いざスタートの発砲音がなった瞬間、負けず嫌いの導火線に火がつき、気づけばゴールまで真剣に走ってたっていう。

そしてゴールした瞬間に膝の爆弾が爆発したんで、あまりの導火線の長さに『どうかしてるぜ!』って言ったのをハッキリと覚えてる。

その後、フルマラソンに出たいなーと思ってマラソン大会を探していたら見つけた"ある大会"。

しかし、それに出場するのは一旦見送り、翌年の熊本城マラソンに出ることにした。

その熊本城マラソンは、今年で三年連続の出場するレギュラーイベントに定着。

初めて走ったフルマラソンのタイムは4時間40分。

悔しさに溢れリベンジを誓った二度目が4時間30分。

わずかな成長しかみせれなかった自分が腹立たしいが、ちゃんと理由もある。

レース中盤に当時の熊本市長である幸山政史前市長と、その護衛を兼ねたペースメーカーの集団と並走した。その時に僕はありえない衝撃を受けたのだ。

沿道中の声援がとにかく凄い。支持率が半端ない。

沿道にいる全ての市民が「キャー!しちょー!」って絶叫しながら手を振り、市長は走りながら笑顔で手を振り返す。市長をセンターに配置した護衛パフォーマンス集団は、見るもの全てを魅了していたのだ。

 

まさにアイドル顔負けの人気っぷり。

 

お前らは『何代目J Soul Brothers』なんだよって話だ。

 

僕も並走して走っているから途中で"メンバーの一員"になれた気がして「ランニングマン」しながらランニングしてた。

体力の消耗はハンパない上に、むしろ前に進んでない。

「OOH OOH! SAY IT NOW, OOH OOH!」って歌ってるんじゃなくて、ただフーフー息切れしてるだけだ。

そんなんじゃ『R.Y.U.S.E.I』になんてなれるわけがない。

それが記録をあまり更新できなかった最大の原因だ。

 

そんなミスは二度と起こさないとリベンジを誓った三度目の熊本城マラソン

ここはあえて「スタート直後からランニングマンだけをやり続ける」という伝説を残してやろうかとも思ったが、いざスタートの発砲音がなった瞬間、やはり負けず嫌いの導火線に火がつき、気づけばゴールまで真剣に走ってた。

結果、4時間10分。自己ベストだ。

もう少しで市民ランナーの目標とする「サブ4(フルマラソン4時間以内)」が手の届くところに。そんな少しずつ成長していく自分を振り返った時に、やはり一つだけ後悔がある。

それは、一番最初に出ようとしていたのに一旦見送ってしまった"ある大会"のこと。

まぁ「見送る」というより「逃げ出した」という表現の方がより的確なんだが。

あの時の衝撃は今でもハッキリと覚えてる。

 

あれはたしか"初めてのハーフマラソン"を完走して、数日後にやってきたランナーズハイを満喫していた3月中旬のことだった。

ランナーズハイのせいでテンションが上がりきってる僕は、「これってランナーズハイって言わなくね?」と戸惑いつつも、とにかくフルマラソンに出たくてウズウズしていた。

居ても立っても居られなくなった僕は、インターネットで九州各地のマラソン大会を探し始めるが、なかなか見つからない。

『やはり夏場だと暑いから完走率がグンと落ちて、倒れる人が多いから安全のために無いのかなー?』

そんなことを考えながら探していたら、奇跡的に一か所だけ6月に開催される大会を見つけたのだ。

しかも地元熊本の大会!

鉄は熱いうちに打てがモットーの僕は、すこぶる歓喜した。

 

『よっしゃーー!でるぞ!でるでる!』

 

デスクトップに向かって吼える俺の目に飛び込んできた大会の名前は、

 

 

阿蘇カルデラスーパーマラソン】

 

 

かっけー!なんて素晴らしい名前だ!

 

テキスト表示感といい、壮大なスケール感といい、気品さまで感じ取れる素晴らしい大会名じゃないか。

そして何より胸を熱くさせるフレーズ、「スーパー」。

 

いーねー!でっかく出たよねー!

つけたくなっちゃうよねースーパー!

 

阿蘇の壮大な大自然の中を走るんだから、なんかもう規格外な感じで「ここは思いきって大会名にスーパーつけちゃいましょーよ!」的なノリで大会実行委員が勝負に出たパターンだなこれは。

勝負して正解だよ。非常に胸が熱くなる素敵な名前だよ。

そんなネーミングに一目惚れした僕は、大会の詳しい情報をチェックしようと「大会詳細」をクリックした。

 

えーと、なになに。

 

【6月開催。阿蘇の自然景観を背景に、100㎞のウルトラコースに挑戦!】だって。

 

 

 

 

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【100㎞のウルトラコースに挑戦!】

 

 

 

 

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『ヒーーーハーーーーーー!!!!』

 

 

 

ふざけんなコラーー!!

 

 

今すぐヒーハーマラソンに改名しろコラーー!!

 

 

「スーパー」が持つそのままの意味を、そのままを意味として活用してんじゃねーぞコラーー!!

 

完全に24時間テレビじゃねーか!

 

まんま24時間テレビじゃねーか!

 

絶対走ってるランナー1回は『負けないで』口ずさむだろそれ!!

 

 

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歌わずにはおれんだろーが!

 

パステルカラーの季節に恋なんかしてる場合じゃねーだろーが!

 

ただひたすら走らなんて!

 

今宵は私と一緒に踊ってる場合じゃねーだろーが!

 

黄色のTシャツ着て、それはそれは必死で走らなんて!

 

ってビビってた矢先、さらに驚くべき事実が!

 

 

 

 

【参加費14000円】也。

 

 

 

 

たけーーー!!!

 

 

チャリティー感がねぇーーー!!!

 

 

テメーは阿蘇が生んだ東京スカイツリーか!

 

高すぎるだろーが!

 

それはそれは高くそびえすぎだろーが!

 

ってビビって小便漏らした挙句、さらに新たな驚くべき事実が!!

 

 

 

 

【制限時間:13時間30分まで】

 

 

 

 

 

ミッション・インポッシボーーー!!!

 

 

トムクルーズ・ヘルプミーーー!!!

 

 

ふざけんなコラーー!!

 

13時間半テレビに変更すんなコラーー!!

 

放送時間が大幅に短縮されてるじゃねーか!

 

延長しろよ延長を!

 

昔の日テレの巨人戦みたいに、放送時間を延長してお送りしろよ!!

 

今までさ、何度も何度も「24時間テレビ」のチャリティーランナーを見てきたよ。

あの人達ってさ、専属のトレーナーが本番までみっちり練習してくれる。

本番は一緒に並走までしてくれる。休憩時は専属のマッサージ師がしっかり揉みほぐしてくれる。

そしてお高いギャランティーまで貰ってるのにも関わらず、いっつも24時間ギリギリで帰ってきますよね。

その事実を踏まえた上で、彼らは俺たちに高いお金を払わせて地獄への片道切符を渡し、そして13時間半までにはゼッタイ帰って来いと言ってるのか?

 

 

「無理に決まってんだろ、無理に!」

 

 

といって逃げ出してしまった過去の自分を払拭するために、今年はやってやるよ。

上等だよ上等。

ワンハンドレッドなんて軽くゴールして颯爽とサライ歌ってやるよ。桜吹雪上等だよ。

僕のお知り合いの皆様、本当に応援よろしくお願いします。

それにしてもさ、こんな辛い思いをするために、わざわざ高いお金を払ってまで参加する猛者が全員で「1,200人」もいるっていう事実。

 

 

『どうかしてるぜ!!!』

 

 

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▼走ってみた結果▼ www.monoii.net